現代科学の科学的方法論は大別すると2通りある。
物の科学と形の科学である。前者は素粒子科学のように要素還元論を追及する方法論であり、
後者はさまざまな現象の背後にある法則の数学的構造を追及する方法論で、より普遍的な数理構造、
すなはち普遍数理の追求によって自然に迫ろうとするものである。
とくにトポロジーは数学のなかでも普遍性の高い構造をもっており、
21世紀の自然認識の指導原理として注目されるものである。
われわれは従来の物性論で用いられてきた要素還元論的な手法と 普遍数理構造を実証するための理工学的手法
(トポロジー理工学)を 相補的に追求することにより、新しい学問を構築する研究集団である。
テーマは自ずと多岐にわたっておりトポロジーを基点としたもので統一されている。